+ Happy Happy Birthday to you !! +
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−午前0時を過ぎたら 一番に届けよう−


ジリリリリ・・・
目覚まし時計が鳴った。布団の中からニョキっと手が伸び、すぐさまその音を止める。
いつもならウダウダ起きるエージだが今日は跳ね起きた。
実は30分も前から目が覚めていたのだが早く起きすぎてもなんだかわざとらしいので目覚まし時計が鳴るのをグッとこらえて待っていたのだ。
うーん、と伸びをひとつして、ついでに腕をグルグル回したりなんかして。
「おしっ!」
と気合一発、朝のお目覚め完了!

−今日から15歳・・・か−


朝食の準備をしているであろう、家族のいる1階へと階段を駆け下りる。残り5段は勢いよくジャンプ。
「おはよー!」
エージが挨拶すると、そこにいる家族全員がエージのいる方へ向き直る。
「おはよう、エージ。誕生日おめでとう!」
「15歳おめでとう!」
兄姉達がそれぞれ声をかける。
「へへ、サーンキュ!」
照れ隠しに頭をポリポリと掻く。
「早いものだな。もう15歳か。」
珍しくまだ家にいる父親が感慨深げに言う。
「さ、朝ご飯できたわよ。」
これまた珍しくまだ家にいる母親が皆を呼ぶ。今日は久しぶりに家族全員が朝の食卓に集った。
エージは自分のために残ってくれていることを肌で感じ、すごくうれしかった。
「うわっ、朝ご飯からゴーカだね!」
思わず感嘆の声をあげるエージ。今日はいつものメニュー(トースト2枚とタマゴを使った料理と牛乳)以外に、ポタージュスープにサラダにデザート付き。
「そうよ、今晩もお姉ちゃんと一緒にご馳走作って待ってるからなるべく早く帰ってきてね。」
「うわっやた!!期待してるよーんv」

「いってきまーっす!」
本日は快晴。思わずスキップでもしてしまいそうだったがさすがにそれは思いとどまった。
それくらい11月末にしては暖かく爽やかな天気。
学校に向かう道、なんだかいつもの風景がキラキラして見えた。まるで祝福されているみたい、なんて思って、
我ながらゲンキンだなぁとも考えたけど、ま、今日くらいいっか、なんてったって俺が生まれた日だもんな・・・と勝手に事故完結したりして。

足取りが軽かったせいか、いつもより学校に早く着いた。しかし今日は何故か朝練が中止だった。せっかく早く来た日に限ってなーんでないんだよぉ、とちょっと不満げだった。
教室に行くとまだ時間が早いせいか驚くほど人が少なかった。
−へー、教室ってこんなに広いモンだったんだな−
新たな発見1つ。
「おっはよー!」
挨拶すると口々に返事が帰ってくる。
「おーっす!なんだ、お前今日はバカに早いじゃん。」
「へへへー実は朝練ないの忘れてたんだよね。」
「ははは、でも珍しいな、こんなにも晴れてんのにテニ部が練習やらないなんて。」
「それはね・・・。」
いつの間にか不二がやってきていた。
「お、不二〜おっはー。」
「おはよう。」
不二はにっこり微笑んで挨拶を返す。
「今日部室ちょっと改装するんだって。で、早朝からもう手が入ってるんだ。
ややこしいから朝練はもう中止にしようってことになったんだ。夕方には終わるとかいってたけど、今日は各自教室で着替えてくれだってさ。
「へえ〜部室きれになんの!?」
「うーん、まあそうだろうね。」
「やったやった!・・・あ、荷物は?俺結構モノ置いてたんだっけ!」
「大丈夫、昨日のうちに運んでおいたよ。ボクのロッカーに入っている。」
「サンキュ。でもなんかいきなりすぎない?俺ぜーんぜん知らなかったよ?そんな工事のこと・・・。」
「昨日エージ見たいテレビ番組があるって、あわてて帰っていったじゃない?あの後だよ、話出たの。」
「そーなんだ・・・むう。」
何となく納得したところで不二は話を切り替えた。
「ところで、エージ、誕生日おめでとう。」
「えっ?覚えててくれたんだぁ!」
「当たり前でしょ?記憶力は確かだよ。」
「えへへ、サーンキュ!」
「うーん、でもプレゼントはちょっと待っててくれる?目星はつけてあるんだけどまだ用意できてないんだ。」
「うーん、そか、くれるんならいつでもオッケーだよーん。」
話を聞いていたクラスメイト達も便乗してエージにおめでとうと声をかけた。
テレながらサンキュ!と返事をする。
エージ自身、誰にも誕生日ということに気づいてくれなかったら自分から言ってやろうと決めていたので、
予想以上にお祝いの言葉をかけてくれたことが嬉しかった。大満足だった。


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